最果てのイマ（XUSE【純米】）

田中ロミオさんらしい作品


「夢は見ません。 楽しかった記憶が、私を助けるからです。」

シナリオライターで選ぶあろみにかです。
今回、最果てのイマは久しぶりに面白いと思える作品でした。
どうも、シンプルで楽しい雰囲気で、そしてそのまま何事もなく
終わってしまう作品が最近は多い気がします。
それ自体は悪いことではないとは思いますが、
展開があまりにも予想通りきすぎるのも、いささか退屈です。
今回プレイした作品である最果てのイマは、良い意味で期待を裏切ってくれました。

しかし、
田中ロミオなんでやはり泣きゲー？
とロミオをあまり知らないミーハーな私は思いましたが、
そうでないかもなのでご注意を。

それはさておきまずはシナリオ。
シナリオの完成度にはものすごいものがあります。
クロスチャンネルもそうですが、何周もプレイすることでやっと理解できるようなそんなシナリオ構成です。
この作品、今までのどんな作品よりも、物語構成はつくりこまれていると思います。
練りまくられたシナリオ！っていうイメージです。最強です！
ですが、クロスチャンネルよりも言い回しが難しい点と、
クロスチャンネルほど作品自体にテーマ性を（私は）感じないという点では、
劣っているのかもしれません。
この二作品は本当に好みに分かれてしまうと思います。

そしてこの作品には選択肢というものがありません。
かわりに文章内にリンクが張られてあり、リンク先に飛ぶかどうか、といったものです。
それによりシナリオが決定します。
とはいっても、キャラの攻略順は固定で、
リンク先に飛んですでに決定されているキャラルートに入るか、リンクにとばずノーマルエンド（？）にたどり着き最初のシーンからやり直すか、という程度の選択です。
、、分かりにくくてすいません。。

コンピューター用語やインターネット用語が分からないと理解しにくいシナリオではないかとは思いますが、
ルートとか関係なく、リンクで単語の説明のある場合もあるのである程度は理解できると思います。
、、「ある」って単語を使いすぎですね。笑


「情報」、「聖域」、がこの作品の肝だと思います。

グラフィックは綺麗です^^
たまに違和感を覚えることもあるかもしれませんが全然大丈夫です。

BGMもやかましい感じではなくゆったりした感じで雰囲気にかなり合ってます。
OPよりもやはりED曲に秀逸さを感じたあろみにかです。
もちろんOPもかなーり、てかはんぱなく良いですよ！！！！！！
とくにコンプリート後はなおのこと！
しかしEDの曲が無償に心にきました。

キャラクターも良い感じですよ！
ヒロインに関して、うざいとか感じてしまうようなキャラは一人もいませんでした。
個人的にツボは葉子です。次に沙也加です。
、、、ほんとはジーンというキャラも大好きだったります。


はてさて、総評なんですが、作品全体的にかなりハイレベルなのではないでしょうか。
難解で知的なシナリオ＝面白い作品
とは全く思いませんが、事実私は構成を含めかなりよくできていると思います。
私はプレイして楽しかったです。
舞台は田舎、そこでみんなで楽しくポワポワ過ごして、そのままラブラブハッピーエンドが最高！
という人や、小論文のような文章に対して、
（意味わかんね）と感じて冷めてしまう人には合わないかもしれません。
また、ちょっとしたバトルシーンなどに対して
「・・・なんかエンターテイメントさを入れちゃってる。。」なんて思ったらダメなのです。

正直にこの作品は、一度プレイしてみないことには「こんな感じなんだろうな」なんて理解はとてもできません。
アドベンチャーゲームという特性を最も活かした作品に私は感じました。
よく言われていますが、二週目の方がある意味楽しめる作品であり、
「考察」がとても重要な作品だと思います。

余談ですが、、、、ロミオさん生理ネタ好きだなぁ。。

あっ、私のブログなんかを見ているような方は、他の方のブログなども見て
らっしゃり既にご存じかもしれませんが、シナリオは長めです。
しかし私は全くグダらず、久しぶりにぶっつづけでプレイすることができました！

なんにせよ癖のあるこのゲームは、私は素晴らしいと感じましたが、
「おすすめ！」とは声高に言えないです。
しかし、文句なしの名作です。

このゲームをプレイして、つくづくロミオ氏は天才なんだと思いました。
もう感嘆のため息です。。笑

最後にこの作品をやって感じたことを書きたいなと。

仲間って大切な宝物です。

そんだけです。

ランクS-!