2012年6月19日火曜日

加奈~いもうと~(D.O.)

「今日、海を見た。もう怖くない。」



これぞ泣きゲーですよ!

是非やってください!!1999年とか関係ないです!!!絵柄に年代を感じる人もいるかもしれませんが本当に泣きゲーが好きならば是非やってほしい作品です。

シナリオに関してなんですが、とにかく丁寧な作りです。無茶な心理描写もなく納得できるストーリーです。基本的には加奈の話のみで進んでいきますが、今のようにテンプレ化された妹とは違ったあの雰囲気を味わってほしいです。正直泣きゲーでも本気で泣く作品はあまりありませんが、これは本物です!

…昨今のゲームはテンプレ化されたキャラクターや、お約束のエンド、
場合によっては心理的矛盾など、
作品や登場キャラクターに「心」や「魂」といったものを描ききれていないように感じます。

私が泣きゲーを大好きな理由は、思わず涙を流してしまうほどの強い感情移入とドラマ性、
そしてそのストーリーの中で、大事なものを学べたように思えるからなのです。

だから泣きゲーは、ゲーム以上に「作品」として見ることが多いです。
加奈はまさしく名作と呼ぶにふさわしい内容でした。

命や幸せのあり方について、これほど真面目に描いた作品はないと思います。
加奈や主人公の気持ちを感じながら、考えながら、そのまま結末まで読み切って欲しいです。

なお、一番最初に知的エンド3というのを、個人的にプレイしていただきたいです。
初回で最も感動できるエンドをプレイした方が良い気します。
どのルートも基本的に感動しますが、一週目が私は一番感動したので、
最初に知的エンド3等をすべきだと思います。

絵柄はやはり少し古い感じがします。
グラフィックによって絵が変わるのは少しつらいかもです。
ですが…慣れてください!!!!!
慣れさえすれば、あの絵じゃないと加奈じゃないとさえ思えてきます。あの古臭い絵も含めて加奈なんですホント。絵を理由にプレイしていない方は、損しているとさえ思えるほどの名作なのです。

BGMについてですが、落ち着いた感じで雰囲気を壊すことはないです。
ふとした時にOP曲を聞きたくなります。笑

全体を通してですが、自分のやった中では新旧問わず最高レベルです!
グラフィックに少々思うところがあれど、シナリオがよくできすぎているため、全体としての評価は高くならざるを得ません。アップテンポが好きな方には不向きかもしれませんが、このシリアスで真剣なストーリーを噛みしめてほしいです。

生きることについて、そんなことを真剣に考えてしまう作品でした。

…加奈はガチ!

ランクS!


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